研究・開発
原料の生産から商品へ

自社農園で育てられた薬用植物から有用成分が抽出されていく過程で、植物は形を変えながら新しい原料に変わります。 この原料の組み合わせにより、商品が作られていきますが、植物は、産地、気候、時期などによる影響を受けますので、その時の成分変動を知ることで、商品の品質を一定に保っています。
抽出される有効成分の種類や量は、温度、圧力、溶媒、時間等の抽出条件で大きく変わりますので、どの条件が一番適しているのかを、GC/MSやHPLCなどの分析機器を使い丹念に探っていきます。
また、植物中には、未知の成分や機能性が多くあります。これらは、近隣の大学と提携し、NMRなどの特殊機器を使用させてもらうことで、未知成分の構造や植物細胞中にある水の機能性などを調べ、植物の理解や商品化のために役立てております。

分析データとは

下の図、“ハマナス花 原材料製造・分析工程フローチャート”では、私たちの畑で収穫されたハマナスの花から何の原料が作られ、それをどう調べるかをご紹介しています。
この方法からは、植物細胞水や精油、花乾燥品、アブソリュート、ハマナスポリフェノール、ミネラルなどの原料が得られます。そして、それらから何の成分が、どのくらい含まれているのかを調べていきます。成分がすべて抽出されたハマナスの花は、畑に還して、肥料にします。
分析データとは、分からないことを実際にやってみて、こうなりましたという“答え”ですので、物事の理解や商品化のためには大切なものです。しかし、初めに“結果”を待って分析しますと、そのデータは、製品にただ付加価値を付けるための手段でしかなく、データ本来の意味をなくしてしまいます。
ゆえに、分析データはバランスよく取り扱うことが大切であると思っております。

ハマナス細胞水について